松任谷由実「潮風にちぎれて」1977〜「港区音楽」が全ての始まり〜DJが選ぶ今日の一曲 

松任谷由実「潮風にちぎれて」1977〜「港区音楽」が全ての始まり〜DJが選ぶ今日の一曲

【荒井由実=松任谷由実】という音楽家の素晴らしさ
港区音楽とは?
音楽の黄金時代は、1970年から1977年まで

 

これまで何千枚というレコードを聴いてきました。

いわゆるFREE SOUL、渋谷系、rare groovesの時代からクラブDJをやってきました。

そんな僕が、

アメリカ、イギリス、ブラジル、その他さまざまな国々。そして日本。

さまざまな国の、さまざまな時代のレコードの中から、渾身の1曲を選んでお届けするシリーズを始めることにしました。

ということで、

今日の一曲は、

 

松任谷由実 潮風にちぎれて 1977

 

 

ところで、

いわゆるロック、ポップス、ソウル、ファンク、ここにボサとかジャズとかクロスオーバーとかフュージョンとかフォークとか、

まあ、そんなふうに呼ばれる世界的な「若者」の音楽の塊が、

一番、革新的であり、一番、独創性があり、一番、豊潤であり、真の意味で「一番、純粋」でいられたのは、

1970年から1977年まで

だったように思います。

ビートルズが出現してから1969年までは、そうした音楽は、

もちろん、物凄いパワーを持っていましたが、

そしてやっぱりたくさんの名作を生み出したのですが、

まだまだ手探り状態で、カオス的でもあったように思います。

音楽的にも、2020年の耳で聴くと、

ややきついモノも、なくはありません。でも。

1970年に入ってからの7年間

つまり、パンクミュージックが出てくるまでの、7年間は、

録音技術や機材の進化も相まって、

とはいえ、

あの、忌まわしき、デジタル が、

まだ、音楽を侵食しておらず、

60年代の持っていた、革新的で、改革的なメンタルも、クリエイターに残っていて、

音楽を商品

としてみるのではなく、

純粋な自己表現、芸術

と、みんながまだ、そうとらえていて、

だからこそ、その頃はまだ、

音楽の世界に、

文学と並んで、世界的に

最高水準の才能をもつ若者が、

こぞって参入していました。

だからこそ、音楽好きには、もう常識ではありますが、

この2020年目線で見て、

真に傑作と呼ばれるレコードは、

ジャンルを問わず、ほぼ例外なく、

1970年から1977年までに発売されています。

音楽にとっては、本当に、

時代のすべてが微笑んでいたような、

しあわせな時代

だったように思います。

 


 

と、まあ、そんな能書きは、隅に置いといて、

 

荒井由実 

 

です。

またの名を

松任谷由実。

 

天才の彼女も、例外ではありません。

彼女の傑作も、上の方程式に見事におさまっています。

1973年のデビューアルバム「ひこうき雲」から、

1977年発売のこのシングル、

「潮風にちぎれて」

までが、彼女が、

天才だった時代

と、思います。

もちろん、このあとも、例えば、

「悲しいほどお天気」

とか

「パールピアス」

とか、

並のアーティストなら、

一世一代の名作を、世に送り続けてはいたわけですが、

荒井由実(松任谷由実)の天才時代は、

このシングルで終わった、というのが、

僕の私見です。(異論は認める・・・って、2ちゃん、か?)

 

ところで。荒井由実の裏に、

はっぴいえんど あり、というのは、今や常識で、

「ひこうき雲」、「ミスリム」が、

時代を超えて、国籍を超えて、

世界中の人々に認められ、愛される傑作となったのは、

もちろん、荒井由実の天才っぷりが一番の要因ではありますが、

同時に、はっぴいえんど、との共演、

というか、共作であったからこその、

奇跡

なのです。

そして、この荒井由実、はっぴいえんど、という塊が、

日本の音楽のルーツのすべて、

というのが、

僕の私見です。(異論は認める、、、って、2ちゃん、か?)

 

日本の今の音楽は、ここから始まったのです。

 

それは、「港区の音楽」といってもいいでしょう。

J-POPのルーツであり、

渋谷系のルーツであり、

そして、いまだに、誰もここを超えていない音楽なのです。

あくまで、僕の私見ですが。(異論は・・・くどいって)

だから、今の日本の音楽は、たった数人、

いっちゃえば、

細野晴臣

松本隆

荒井由実

の3人が作り出した、といってもいいと思います。

 

あくまで僕の私見です。(異論はみ・・・)

 

そして、ここに、青山墓地すぐの鉄砲山を遊び場にしていた林立夫。

その友達、鈴木茂、小原礼、高橋幸宏。。。

 

 

細野晴臣は、白金あたり。

松本隆は、笄町あたり。

荒井由実は、八王子だけれど、六本木、飯倉キャンティ。

そんな、昭和の、

あの時代の、

港区の、

あの雰囲気の集大成が、

この

「潮風にちぎれて」

なのです。

そして、音楽の、

とてもしあわせだった時代の、

終焉を彩る、

レクイエムなのです。

 

 

「潮風にちぎれて」

最後の、

「わたしは もとから この海が好き」

という歌詞に、もう、魂を、ヤられます。

 

潮風にちぎれてが聴けるメディアは?

 

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