- 2020年8月26日
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WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.14 最終章
「僕たちはみんな、哀しき70’s kids」 とりあえず思い出話はこれで終わりだ。 だが、往々にして、こういう話には後日談がある。 「それで、夏美ちゃんや春菜ちゃんは、夏休み、何、や […]
「僕たちはみんな、哀しき70’s kids」 とりあえず思い出話はこれで終わりだ。 だが、往々にして、こういう話には後日談がある。 「それで、夏美ちゃんや春菜ちゃんは、夏休み、何、や […]
「そのとき、僕たちはたったの中学三年生だったんだ」 光が差し込んでいる。 一瞬僕は自分が森の奥深くにいるように思えて飛び起きると、そこは吉田さんの家の応接間だった。朝の光が応接間に舞う淡い塵にキラキラ反射していた。人の気配 […]
WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.12 「俺は、最低の男、なんだ、、、」 吉祥寺駅を降りると改札口で手を振っている女性がいた。 「吉田真奈さん。私のピアノの先生」その女性を真理は […]
「夕暮れの河原、僕と真理と、蕪谷だけの、川の音」 二学期になった。 朗報があった。シンプルドリームの学校祭出演に正式許可が下りたのである。これはもう山田正義、坂下真理、染谷美保、という優等生トリオの信頼の賜以外の何ものでもなかった。だから練習にも自然 […]
WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.9 それから僕達は何度か蕪谷の蔵で練習をした。 練習するたびにうまくなる手応えを誰もが感じていた。 心をひとつにする喜びも感じていた。 僕達はもう、正真正銘の […]
WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.8 「バンドが転がり始めた。蕪谷が、オレたちの仲間になったんだ」 夏休みになった。 蕪谷は一度も登校してこなかった。 僕とヤマさんは例の道を調べ […]
WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.7 「1970年の思い出。そしてまたもや染谷からの告白」 『道をなくした者』クンの葉書については、蕪谷の家を訪問した数日後、さっそ […]
WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.6 「すごいことが起こった。奇跡のようなこと。そして謎は深まる」 いやあ、暑くなったね、そろそろ梅雨も終りだ。すると夏がやってくる […]
WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.5 「そうだった。染谷は英語係だった」 次の日もそのまた次の日も雨だった。 謎の転校生、蕪谷樹一郎は未だ一度も学校に […]
WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.4 「優等生が幼なじみだと、困るんだ」 家に戻ると母親が、ヤマさんと真理ちゃんから電話があったよ、と告げた。 えっ? と思った。 ヤマさんはと […]