【2020年代目線での】今こそ聴きたいニッポンの大名盤50選〜絶対的名盤10選ー山下達郎「サーカスタウン」

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これまで和洋問わず、何千枚もレコードを聴きまくり、またDJの現場感覚から目利きした、2020年代に聴くべき邦楽レコードをお届けする、名付けて、【2020年代目線での】「今こそ聴きたいニッポンの大名盤50選」 […]

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僕の音楽体験は、中学、高校時代、周りにいた先輩のサーファーからの影響がとても大きいです。

特に鴨川で独自に音楽テープを作っていたサーファーDJのヒトのテープを、先輩のサーファーからもらって、「世の中には、こんなに、(テレビで流れている音楽とは)まったく違う、グッドミュージックがあったのか」という稲妻のような衝撃が、その後の人生を決定づけたところがあります。

そのテープには、煌くグッドミュージックが詰まっていました。

洋楽が多かったですが、日本語の音楽、つまり日本人の音楽をつなげたものもありました。

まったく知らない人々、まったく知らない曲、

本当に一曲たりとも知っている曲はありませんでした。

この曲は誰なのか。

僕の人生は、それを探す旅になったのです。

日本語テープの最初に入っていたのが、山下達郎の「サーカスタウン」でした。

えっ。。。

だれ????

これ。。。

 

カッコ良すぎる。、、

 

巷では「POPEYE」が創刊された頃でした。

僕は、先輩に連れられ、ボロボロのサーフィンボードを渡され、海に放り投げられた頃でした。

 

山下達郎は、70年代、立派なオルタナティブでした。

 

サザンのように最初から大衆に受け入れられた音楽ではありませんでした。

僕の周りの先輩サーファーは、一家に一枚、というぐらい、このサーカスタウンを持っていましたが、サーファー以外の同世代の認知度は、ほぼゼロでした。

僕は、先輩サーファーのひとりからレコードを借り、サーカスタウンをカセットテープに入れ、毎晩、寝る前に聴いていました。

とにかく、山下達郎のボーカルが素晴らしく、心を揺さぶりました。

80年代以降のタツロー的なこぶし回しは、まだなく、ストレートに発声していて、そこがまた、若干の初々しさとともに、彼の熱情がまっすぐ伝わってきました。

そして演奏。

外国の人が演奏してるんだなあ、ぐらいの感想しか当時はなかったのですが、

でも、あまりのグルーヴィさに、これは只者ではない、ということは、音の切れ端から、ビシビシと伝わってきました。

もう。これは洋楽でした。

ニッポンの中のアメリカ。

A面1曲目の「サーカスタウン」からB面最後の「夏の陽」まで、そこには、まだ見ぬアメリカ、まだ見ぬニッポンがありました。

 

僕はまだこの山下達郎、という人がどういう人かも知らずに、だからシュガーベイブも知らずに、ただ、毎晩、サーカスタウンを繰り返し繰り返し、聴いていました。

夜だけでなく、先輩サーファーに海に連れて行ってもらえると、砂浜にラジカセを置いて、真っ青な空と真っ青な海を眺めながら、先輩たちのサーフィンに魅入りながら、ひたすらこの「サーカスタウン」をかけ続けました。

トライフィンを小脇に、これから海に入ろうとする知らないローカルサーファーに、笑顔で、「お、タツローか。上がるなあ」と言われて、なんかとても嬉しくなったりもしました。

海を見ているのに飽きると、同じミソッカスで、海も満足に入れない同年代の友達と海辺で、スケボーやフリスビーをやりながらサーカスタウンを流し続けました。

そう。

ある時期、このサーカスタウンは、僕たちの生活のすべてだったのです。

「夏の陽」のコーラスは、どこまでもどこまでも続いていき、真っ青な海の彼方まで続いていき、暑く、けれど幸せな夏の彼方まで続いていき、僕たちは、そのコーラスに包まれながら、ただ、海辺で、サーフィンをし、フリスビーをし、スケボーをしていたのです。

2020年から見た山下達郎は、まさに日本の音楽を作った第一人者です。

海外の人気も凄まじく、このサーカスタウンをはじめ、スペイシー、イッツアポッピンタイムのレコードは今でも高値で取引されています。

山下達郎は、三枚目のイッツアポッピンタイムまで、あまりに自分のレコードが売れなくて、失意のどん底だったそうです。

けれど、皮肉にも、2020年の今、その三枚が、世界中から認められています。

ようやく時代が追いついたということでしょう。

この三枚。

どれも甲乙付け難い名盤です。

けれど、自分の思い出に絡めると、

「サーカスタウン」は青春そのものだったなあ、と今、思うのです。

 

 

 

 

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